正看護師と准看護士の違いについて
患者さんとして業院に通院した場合、普通皆さんには、正看護師さんと准看護師さんの違いはわかりませんね。
実際、正看護師と准看護師がほぼ同じ業務をしている病院は多く、准看護師であっても、看護師と同様に、診察の補助として、採決や点滴、検査などを行っています。
受験生にとって、両者の一番の違いは、就学条件と就学期間でしょう正看護師課程は、高校卒業していなければ受験できませんし、准看護師課程は、中学卒業によって受験が可能となっています。また、就学期間は、正看護師課程が3年以上で、准看護師課程が2年制となっています。
仕事を始めた場合の両者の違いはやはり給与でしょう。正看護師の方が、准看護師より年間で80万円程度高くなっている給与体系である病院が多いといわれます。また、管理職(師長や主任)や夜間・深夜勤の責任者は正看護師でなければならないという病院も多く、これによりまた、給与の差を作る要員となります。ただし、給与収入というのは、労働条件の1つの要素であって、病院によって様々な労働条件で勤務しており、准看護師資格であっても、正看護師以上の給与と待遇で働く人も見受けられます。
准看護師の入試について
正看護師と同様に准看護学校の入試についてもの「推薦入試」と「一般入試」「社会人入試」があります。ただし、実際は、社会人入試を実施している看護学校は少ないのが現状です。というのは、もともと准看護師は受験者の多くが社会人のため、特に区分けする必要がないからです。
試験方法は学校によるわけですが、推薦入試は、書類審査(願書や学校成績など)と面接あるいは小論文というところが多いです。一般入試はは、書類審査と面接に加えて、数学・英語・国語などの学科試験が行われまところが多いでしょう。
さて、准看護師試験は正看護師試験よりやさしいか?ということについては、一般的にはやはり正看護師課程より入学しやすいと考えてよいか思います。ただし、学校によって倍率は大きくことなり、近年准看護師課程をもつ学校数が減少していることから、難化傾向にあることも間違いありません。したがって、十分な対策をしておかなければ、大卒者の方でも簡単に落ちます。しかし、中学程度の問題を確実に解けるように学習ができていれば、合格することが可能でしょう。
准看護師の学費について
学校により、学費の差があるのですが、平均で考えますと、入学金・授業料・諸費用などの初年度納入金は60万~90万程度、2年目が40万~50万程度でしょうか(一部、私立大学の正看護課程以上に高い学費の学校もあります)。医師会立の准看護学校は、地域の医療機関に勤務している人に対して、学費軽減制度を導入している場合が多く、また、少々学費が高かったとしても、病院などの奨学金(一定期間勤めれば、返済免除)を利用すれば学費がまかなえるようになっています。さらに、日本学生支援機構や都道府県の奨学金を利用することも可能です。入学時の納入金については、国の教育ローンの利用も可能ですから、一定収入のある病院勤務者ですと、病院に勤務して、奨学金をもらえば、お金がなくても、准看護資格の取得が可能となります。
働きながら准看護学校に通うことについて
働きながら、看護学校に通うならば、准看護師課程をめざすべきでしょう。正看護師では、多少のアルバイトはできるものの、特に3年時には実習や国家試験対策などでアルバイトすらできません(学校によってはアルバイト禁止のところもあります。)。准看護師課程の場合には、病院で勤務しながら通学している人も多く、それでも2年間での資格取得ができるようになっています。現在は、昼時制の准看護学校が多く、昼に学業をしています。どの時間に授業があるのかは学校によって随分違いますから、事前によく確認しましょう。