奨学金利用について
看護学校に通われる方には、奨学金を利用される方がたくさんおられます。
奨学金の利用についてまとめてみました。
1.学費について
奨学金の前に、まず学費についてまとめてみます。学費には、入学金、授業料、諸経費、施設費、維持費などの名目のものがあります。国立大学であるか、独立行政法人であるか、公立か、私立か、運営学校により、項目も異なれば、金額も違っています。
学費の支払い方もいろいろあり、授業料一括全納もあれば、前期後期の分納の学校もありますし、中に月払いという学校もあります。
諸経費や施設費や維持費などは、初年度だけ徴収するところもあれば、、学年ごとに徴収するところもあります。授業で使用する教科書や白衣などのものは実費払のケースがほとんどです。その他にも、同窓会費や保険代、レクレーションや修学旅行費の積み立てなどの項目もあります。
学校ごとによく支払項目を確認することが大切です。
また、併願について、法律的な問題のなどから、併願校への入学が決まった場合には、すでに納入した納入金を返還する学校もあり、いずれにしてもよく調べることが大切です。
2.学生寮について
生活費の大きな部分を占める居住費ですので、学生寮があるかないかも、大切な確認事項でしょう。学校によっては全寮生のところもありますが、基本的に遠隔地域の希望者を対象者とするものです。ワンルームのものもあれば、相部屋のものもあり、食事がついていたり、水道高熱費の支払いは別にあったり、これも支払項目をよく確認しなければなりません。
3.奨学金の種類について
奨学金は大きく3通りのものがあると思ってください。
①日本学生支援機構(旧・日本育英会)による奨学金・都道府県市町村等による奨学金
②学校独自の奨学金制度
③指定病院による奨学金制度
日本学生支援機構による奨学金は一般的には奨学金の中では最もよく知られているものでしょう。学力の基準と家計収入の基準があり、だれでもが給付を受けられるわけではあません。一種と二種があり、一種は無利子。二種は所定の利子がついてきます。
第一種奨学金は、国公立か私立か、自宅通学か自宅外通学かなどにより金額が異なり、45,000円~64,000円程度(25年度調べ)であり、
第二種奨学金は、国公立か私立か、自宅通学か自宅外通学かなどにより金額が異ならず、3万・5万・8万・10万・12万のいずれかの金額を自分で選択することができます。
各都道府県や自治体の看護師養成のための奨学金(修学資金)は、看護関係従事者を育成するための奨学金制度です。卒業後、貸与を受けた都道府県や市の病院や医療施設に一定期間勤務すれば返済が免除されることになります。
この制度は地方自治体が、都道府県において、あるいは、市町村において、看護師不足を解消するために行っているものであす。
月額の受給額や返済期限などは、それぞれ異なるものですので、各都道府県や各市町村の窓口にその内容を十分確認しなければいけません。